前回、2016年のANAのプラチナ修行(つまりSFC修行)の国内線のトレンドは、宮古や石垣の路線になりそうだと書きました。
羽田-宮古や石垣路線ではうまくいけばPP単価9円台が可能なので、なかなか良いと思うのですが国際線を利用すれば、PP単価をもっと下げる事が可能です。
特に東南アジアへの路線は、以前よりPP単価が良いですので今回紹介してみます。今年プラチナ修行(SFC修行)を行う方には参考になると思います。
東南アジア路線でプレミアムポイントを稼ぐ、どの路線が良いのか?
まず、ANAの東南アジアへの路線、人気のシンガポールやタイへ日本の人気路線である、那覇-羽田を組み合わせて、なるべく多くのプレミアムポイント(以下PP)を稼げる様にシミュレーションをしてみます。
那覇-羽田-バンコク-成田-那覇
まずは、那覇から羽田、そしてバンコクに行ってまた沖縄まで行く旅程を組んでみます。お支払い総額は、69,510円となります。
国際線のブッキングクラスは往路がSで、復路がWと残念ながらマイル付与50%のクラスですので、PPも低くなります。
路線 | 獲得プレミアムポイント | 当日アップグレードした場合 |
那覇-羽田 | 1,968ポイント | 2,460ポイント |
羽田-バンコク | 2,151ポイント | 左と同じ |
バンコク-成田 | 2,151ポイント | 左と同じ |
成田-那覇 | 1,968ポイント | 2,460ポイント |
合計 | 8,238ポイント | 9,222ポイント |
この路線での、合計獲得PPは8,238ポイントとなりました。69,510円に対して8,238PPですので、PP単価は、8.43となりました。そこまで良い数字ではありませんが、国内線を利用するよりは随分と良い印象です。
国内線区間を、当日にプレミアムクラスにアップグレードすると合計は9,222PPとなりますが、片道9,000円の費用が追加でかかりますので、(69,510+18,000)で87,510円かかります。この場合のPP単価は、9.48と落ちてしまいますね。これは国内線区間はもともと搭乗ポイントの400ポイントが貰えないので、プレミアムクラスにアップグレードしても同様に搭乗ポイントが貰えない訳で、あまり有り難みが無いといった感じでしょうか。
そもそも、国内線区間をプレミアムクラスにアップグレードするといった手法は、国際線往復に片道二区間の切り込みを入れれた時代には重宝された手法なのですが、2016年現在ではこの手法はそこまで有効ではないという事が分かりました。しかし当日アップグレードする事で、PP自体は増えますのでプレミアムクラスをゆったり味わいながら、修行を行うというのも良いものです。
次に一番人気のシンガポール路線を見ていきましょう。
那覇-羽田-シンガポール-羽田-那覇
人気のシンガポール路線で、支払い総額61,600円というのが見つかりました。こちらもバンコクと同様に、往復共にブッキングクラスはSでマイル付与は50%、つまりPPも少なめとなります。
この路線で獲得出来るPPを以下に表にしてみます。
路線 | 獲得プレミアムポイント | 当日アップグレードした場合 |
那覇-羽田 | 1,968ポイント | 2,460ポイント |
羽田-バンコク | 2,484ポイント | 左と同じ |
バンコク-成田 | 2,484ポイント | 左と同じ |
成田-那覇 | 1,968ポイント | 2,460ポイント |
合計 | 8,904ポイント | 9,888ポイント |
この路線ではバンコク路線よりも多くのPPを獲得する事が出来ます。
合計獲得PPは、8,904で支払い総額が61,600円ですのでPP単価は、6.91となります。驚きの数字が出ましたね。これは現状一番効率の良い路線では無いでしょうか?単純に6回繰り返せば、5万PPを達成する事が可能ですし、そもそもこの考察記事では那覇から羽田に行く事を旅程の始まりにしておりますが、皆さんのお住まいの地域から那覇までのPPは加えておりませんので、それを加えると5回程度で達成出来る事でしょう。
一番効率が良いのは羽田から那覇、更に羽田に戻りシンガポールへ、シンガポールから羽田に羽田から那覇へ、最後に那覇から羽田へという旅程が一番PPを効率よく獲得出来るでしょう。
那覇までの往復の区間を旅割で予約すると、往復で2,952PP獲得出来るので、上の表の8,904PPと合わせて11,856PPも獲得出来ます。更に、全ての国内線区間(4区間)をプレミアムクラスにアップグレード出来れば、14,808PPも獲得出来るので、この行程を3回行って後は国内線を数回程度利用すれば、あっというまにプラチナになる事が可能です。
今回のまとめ:やはり東南アジア路線は修行がやりやすい
今回の考察記事では、ANAのプラチナ修行を東南アジア路線を行った場合の、獲得プレミアムポイント、PP単価を紹介しました。
バンコク路線は、正直あまり良いコストパフォーマンスではなかったのですが、シンガポール路線はPP単価6.91という素晴らしい数字を叩き出してくれました。この路線は、今年2016年に修行を行う方にとって、非常に心強い路線となるのではないでしょうか。
やはり、前回の記事でも触れた様に東南アジアに羽田や成田から向かうにしても、沖縄(那覇、宮古、石垣)への往復というのは非常にキモとなる部分ですので、理解を深めておきたい点です。
それと、修行を始めてSFC(スーパーフライヤーズカード)を取得したい場合には、まず最初にANAカードを取得しておくという事が、大前提となりますので必ずANAカードの申込はしておきましょう。