バックパッカーにはお馴染みの重慶大厦(チョンキンマンション)、この呼び方は広東語ですが、日本ではチョンキンマンションというと、両替のレートが良い事でも有名です。
そんなチョンキンマンション、今までに10回以上は訪れているのですが宿泊した事は有りませんでした。
宿泊から入る人と、両替から入る人が居るならば、間違いなく私は後者でした。だってレートが良いんですもん。
しかしよく訪れる香港で、一度もチョンキンマンションに宿泊した事が無いとなると男が廃ります。
という訳で、かるーいノリでチョンキンマンションに宿泊、それも当然のごとく、六人部屋(ドミトリーというやつですね)に宿泊しましたので、レポートしてみます。
これから海外を渡り歩きたい方や、とにかく貧乏旅行をしてみたい方は必見ですぞ!
ちなみに今回宿泊するホテルは、Days Hotel(デイズホテル)です。
重慶大厦(チョンキンマンション)ってどんな所?泊まるのは安全?怖くないの?
夜のチョンキンマンション、既に異様な雰囲気を漂わせています。
ちなみに明るい時のチョンキンマンションの全景はこのような感じです。
立地としては、九龍半島の一番の繁華街、尖沙咀(チムサーチョイ)に位置しておりネイザンロード沿いという事も有って、香港を訪れた事が有る方なら一度は見た事が有るはずです。
ネイザンロードを挟んで向かい側は巨大なモールの、iSQUARE(アイスクエア)です。
まずは、香港を訪れた事がないor訪れた事は有るけど空港で両替してしまったという方向けに書くと、チョンキンマンションというのは一階が両替屋が多数入居しており、他にもSimカードを売る店やインド料理や、中東っぽい料理のレストラン(レストランというほどでもない)が沢山入居していて、2階から上はホテル(ゲストハウス)が無数に入居しているという、摩訶不思議な空間です。
ここに居る奴ら(失礼)の日本人を嗅ぎ付ける能力は、半端なくてどこで見分けるのか分かりませんが日本語を一言も喋らないうちから日本語で話しかけてきます。
大半は、自分とこのホテルへの呼びこみなのですが、こいつら(失礼)は本当にしつこいので適当にあしらいましょう。ビビってはいけません、海外初でも慣れた雰囲気であしらいましょう。(多分見抜かれると思うのですが)
私は、適当に中国語を話してあしらう事にしています。日本語喋るとしつこいからね・・・
一階に入居している両替屋は、一部の入り口付近の二店舗ほどを除いて良心的なレートです。というか、かなり良いです。
香港島のセントラルに有る有名な両替屋と、どっこいどっこいのレートなので、基本的には香港を訪れた際は、ここチョンキンマンションで両替するのが良いでしょう。両替については、それだけで記事が書けますのでここらでやめておきます。
では、ホテルですが今回私はHotels.comを利用して香港の宿を予約しました。
私が泊まった日のデイズホテルはこんな価格!メチャ安い!!!口コミワロタwwwww
チョンキンマンションに到着!早速チェックイン時にトラブルが!
早速、一階に何カ所か有るエレベーターを利用して10Fに有るというデイズホテル(Days Hotel)を目指します。
Hotels.comの予約時に来たメールには、ブロックE2 10Fでチェックインしろと書かれていたのですが、早速Dブロックからチェックインに向かうという力技を使ってみました。というか、変なオジさんがここだと教えてくれました。
基本的に英語は分からないので、この人たちに従ってみようと思いDブロックからDays Hotelを目指します。
この辺りから既に嫌な予感はしていましたが、こういうのは中国でも慣れっこですし、なんせ香港国際空港ではiPhone6 Plus盗まれましたしね。
基本的に、今回の記事は初心者の方(海外自体が初めてという方)は参考にしても真似はしない方が良いかもしれません。中国在住で、日本と香港、中国を常に行き来している私のやり方ですので・・・
チョンキンマンションDブロックの10階フロアに到着です。よく有る香港の雑居ビルといった感じの佇まいです。まだしも綺麗な方ではないでしょうか?
そして辺りを見回していると、いつの間にやら背後に居たホテルの関係者らしきオジさんが案内してくれました。というかいつの間にか一緒にエレベーターに乗っていたんですね。彼は何者?
どうやら右に行くと、フロントのような部分が有るようです。というか、全てのホテルが同じフロアに有るのか、凄いなと思ったりしていました。
フロントに到着すると、またもや受付のインド系っぽいオジさんが英語で色々と聞いてきますが、片言の英語で、予約している事、当日予約した事、Hotels.comを利用した事などを伝えます。
その時に、オジさんがペラペラめくっていたのが、紙の予約確認表(手書き)だったので、こいつらかなり適当だなあとは既に思っていましたが、構わず予約している事を必死に伝えます。最悪、ここに泊まれないと中国にこの日のうちに帰らないといけません、それだけは勘弁してほしいのです。
ここで気づいたのは、かなり多くの方がエクスペディアを使っているという事です。オジさんがペラペラめくっている紙には様々な予約の一覧が手書きで記載されていて、そこにどのサイトで予約されたか、支払いは済まされているのか、他にも名前など記載されていました。
その紙を見ていると、圧倒的にエクスペディアを利用されている人が多かったです、ちなみに日本人の方(男性)も宿泊されていましたが、シングルの部屋でした・・・そうですよね、やっぱり一人で寝たいですもんね。
という訳で、私の予約は彼らの確認表には書かれていませんでしたwww
こんなの初めてです、今まで中国ですらHotels.comを利用して予約が通っていなかった事は有りません。
早速、チョンキンマンションの洗礼を浴びる事となってしまいましたが何だか面白くなってきたので、とりあえず支払いは済んでいる事、6人部屋のドミトリーに泊まりたい事を伝えました。
すると彼は、何も無かったかの様に新しく予約を取る!みたいな事を言って対応してくれました。しかも何故かデポジットすら必要有りませんでした。デポジットが必要無いほどの酷い部屋なのかな?などと思いながら彼について部屋に向かう事にしました。
それと画像は、明朝チェックアウト時に撮影した物で、フロントは女性に変わっていました。
フロントの横では、飲み物が提供されていました。飲んでいないので種類は分かりません。
デイズホテルの6人部屋に潜入!そもそもここがデイズホテルなのか?
予約がおかしくなった時点で思っていた事ですが、私は果たしてちゃんと予約したホテルに通されるのかなあという事です?
ここって何ホテルなの?とか思いながらオジさんに言われるままに部屋に付いていきました。
通路はこんな感じで、薄暗い。この時点で恐怖を感じる人は、宿泊しない方が良いでしょう。普通のホテルの感覚で泊まってはいけません。
1008号室です。ただの部屋ですが、ここがデイズホテルの6人部屋のようです。
早速、入室しました。薄暗いです。
私が一番最後に到着したようで、既にロシア人風の巨体の男や、ヨーロッパ系のような男、アジア系(中国人ではなさそう)などの面子が揃っています。
しかも驚いた事に、この部屋にハイヒールを脱いで既に寝ている女性(何人か確認出来ず)も居ました。
私は、そんなにフレンドリーな性格ではないので、挨拶もせずに荷物を置いてRIMOWAから着替えを出し、シャワーを浴びる事に。
一応、金庫が有るので貴重品は入れる事が出来るのですが、こういう物をいまいち信用出来ない私はiPhoneとズルトラをシャワーに持ち込み、シャワーを済ませるとベッドに入りました。
この時点で分かった情報としては、部屋は10帖位で二段ベッドが3つ。上下で合計6人寝る事が出来ます。二段ベッドの上は天井に頭が付くほどギリギリで、かなり動きづらい。私は上の段だったので頭を打ちました。
セキュリティは金庫だけ、後はみんな荷物は投げっぱなし、私は先日購入したグレゴリーのバックパックとRIMOWAのTOPASという荷物でしたが、そんな大荷物を持っている人は見当たらない模様。
特に部屋の中の人間同士が会話する訳でもなく、みんな眠たいのか寝ている模様。一人ロシア系と思われる男は、何度もトイレやシャワーに行っている。
しかも体中タトゥーだらけで厳ついのに気さくな模様。ガタイ的には私も同じ位なので、特に怖くはないですが、多分普通の日本人はビビっちゃうかも・・・というか、女性はこの複数人のドミトリーは絶対やめたほうが良いと思う。なんで男女混合なのか分からないけど、危険すぎるだろ・・・
そして冷房の効きは非常に悪く9月でも真夏並みの暑さの香港では、非常に寝苦しい。
なぜかフロントのオジさんから教えて貰ったWi-Fiに接続出来ず、野良Wi-Fiを拾ってVPNを噛ませて利用しました。
この辺りが、入室から30分程度で把握した情報でした。
カプセルホテルよりは快適かなあと思いましたが、いかんせん他の人の行動は筒抜けですし、イビキなどもダイレクトです。神経質は方は絶対に無理だと思いますし、セキュリティ面を考えるなら絶対にこの部屋は無いでしょうね。
ちなみに、このような感じで皆さん布団に潜って寝ていました。やはり周りの音などが気になるのでしょうか?
私は神経質とは無縁ですので、まったくイビキや周りの音は気になりませんでしたので、熟睡してしまいましたが、それが一番危ないのだとも思います。
神経質な位に周りを気にしている方が良いのでしょうね、だからスマホを盗まれるんでしょうね私はwww
チョンキンマンション内部のホテルに泊まってみた感想
安く宿泊を済ませたいのならベストな選択だと思います、とにかく香港は宿泊費が高いのです。
そういう事が理由なのか、チョンキンマンションなどに入居しているような格安のホテル(ゲストハウス)が多数有るのかもしれません。
その中でも、代表的な場所でもあるチョンキンマンションは、かなりカオスな雰囲気ですが、それがまたバックパッカーや旅慣れている方にはたまらないのでしょうね。別にお金が有る無いに関わらず、一度は泊まっておきたい有名スポットかもしれません。
しかし、上の方でも書いた様にトラブルを避けたい方や、女性にはこの場所はお勧め出来ません、あくまでここは海外という事を忘れてはいけないのです。(私が一番無防備なのですが・・・)
しかし英語がペラペラに喋れる方にとっては、他の宿泊客とのコミュニケーションなどを含めて楽しいかもしれませんね。片言しか話せない私にとっては、全コミュニケーションの取りようが無かったですが。
基本的に、トラブルを受け入れれる人には楽しい場所ですね。
チョンキンマンションのおまけ
朝方のチョンキンマンション内部は、夜と違い爽やかな感じです。私はいつも、ここで両替をして現金を持つ様にしています。
夜は、ホテルの客引きがうるさいのですがうるさいのですが朝は多少は有るもののそうでもないですし、比較的安心してうろつく事が出来ますね。
時間が経つごとに、夜に向かってチョンキンマンション内部は騒がしく活気を帯びていくのでしょうね。
いつ来ても刺激的な香港、そしてチョンキンマンション、治安が良いのか悪いのか分かりませんが、宿泊される際には細心の注意を持って宿泊しましょう。
出来る事ならば、シングルに泊まった方が良いかもしれませんが、そうなるとチョンキンマンション内部のホテルを利用した意味が薄れそうなので、一度はドミトリーを利用してみるのも良いかもしれません。
何度も言いますが、初心者の方は無理せず綺麗なホテルを予約しましょう(笑)
次回は空港からチョンキンマンションへの行き方なども書いていこうと思います。