ここ一年ほど続いた急激な円安によって、随分と海外に行くのに費用がかかってしまっていた感じがしておりました。(円安自体は数年続いております。)
航空券自体には燃油サーチャージがかかってしまいますし、とにかく全ての費用が高くなってしまいます。
しかし2016年早々から、徐々に円高に触れていますし、本日2月11日には1年3ヶ月ぶりの1ドル=112円台をつけて急激な円高だと騒がれています。(その日のうちに110円台をつけました)
私の本業上は、円高の方がどう考えても良いのですが、日本経済を考えるとあまり円高になるとマズいなあと思いつつ複雑な気持ちがしてしまいますが、私達庶民は所詮はまな板の鯉なので、状況を見守るしかないんですね。
これ以上円高になるかどうかは分からないが、2016年に海外旅行に行きたい人は気をつけておくべし
今年2016年に海外旅行に行きたいと思っている方は、かなりいる事でしょう。為替の事を何も考えずに海外に行く方や、はじめて行く方は為替の事はそれほど知識が無いのではないでしょうか。
しかし、この為替を意識しておく事で旅行代金が随分変わるという事を知っておくべきです。
では為替が変わって円高になるとどのような影響が有るのでしょうか?
円高になると海外旅行の何がどう変わるのか?
実際に円高になると海外旅行でどのようなメリットが有るのでしょうか、以下に書き出していきます。
- 航空券の燃油サーチャージが安くなる。(又は無くなる)
- 日本の空港もしくは現地で海外の紙幣に両替した際に多くの紙幣に交換出来る。
- 現地でクレジットカードを利用した際に請求される日本円が安くなる。
このような所でしょうか。既に海外旅行によく行っている方からすると普通の事ですが、今年海外旅行デビューしようとしている方は全て抑えておいてほしい点です。
航空券の燃油サーチャージ
燃油サーチャージは原油価格に左右されますし、円安になれば原油が高くなりますので、逆に円高になれば国内航空会社の燃油サーチャージの金額は安くなるともいえます。
事実ANAとJALは昨今の原油価格の下落を受けて、2016年4月以降分の燃油サーチャージを無料にするようです。
燃油サーチャージ、4月から無料 原油安で全日空・日航 / 朝日新聞DIGITAL
燃油サーチャージに関しては、円高だけが影響する訳ではなく、そもそもの原油価格が一番影響しているとは言えますが、円高も関連しておりますので気にしておいた方が良いでしょう。
日本円から海外の通貨に両替した際に、同じ金額でも多くの紙幣を受け取れる
これも当たり前の話しではありますが、円高になると両替時に得をするようになります。
具体的に書くと、去年の中国の元であれば
1元=20円ていどだったものが現時点で1元=17円台になっております。分かりやすく、20円と17円で書いてみます。
1万円を両替すると
10000÷20円=500元
10000÷17円=588元
このように同じ1万円を中国元に両替したとしても、現在のように円高になった場合には88元も多く貰う事が出来ます。
これが、10万円だとしたら880元もの違いになってしまいます。中国では大体レストランで数人で食事しても100元から200元程度でお腹いっぱい食べて飲めますので、880元という違いがどの程度か分かるはずです。
更に円高が進んで、1元が16円や15円になった場合には、もっと得をすると言うと言い方はおかしいかもしれませんが、旅行者にとっては非常に嬉しい訳です。
現地でクレジットカード決済した場合にも円高だと得
空港や両替所で両替して現金を持ち歩くのも良いですが、やはり多数の現金を持ち歩くのは海外では不安がつきまといます。そんな時に便利なのがクレジットカードの海外キャッシングです。一度に沢山引き出さずにちょっとずつ出すというのも良いでしょう。(限度額は自分で海外旅行に行く前に調べておきましょうね。)
特に私も利用している三井住友VISAカードなどだと、現地のATMで簡単にキャッシングする事が出来ます。手数料も、両替などの手数料と大差ないのでレートの悪い両替所で両替するよりキャッシングの方がレートが良い場合も有ります。
もちろん普通にクレジットカード決済で買い物をした場合も、円高の方が請求が来る際に安くなります。円安だと、請求書を見て驚く事も多々有りますからね。くれぐれもクレジットカード決済をする際には、怪しいお店ではやめておきましょう。
2016年は海外旅行のチャンスだと考えられる
このまま2016年中に円高が進めば、日本を訪れる海外の人たちにとっては損かもしれませんが、私達日本人にとっては海外旅行の一大チャンスです。
海外のホテルを予約するならHotels.comが便利ですし、航空券はLCCが安くて便利でしょう。パックツアーも良いですね。
当ブログでも海外へ行く際の事については色々と書いておりますのでご覧下さい。